8月15日(月)

父方の親戚が来ました。
震災の数日前に伯母が亡くなり、父の妹2名は入院中。この夏、我が家に集まれたのは2番目の伯母と従兄、すぐ下の叔母夫婦の4名だけでした。
幼少の頃は一族が大勢集まるお盆が待ち遠しかったけど、今になるとあの時の母の気持ちがわかるようになった。

毎年のことだから覚えているけど、台所に立つ母に「○○さんも座って〜」と伯母たちは言っていた。そう言われても、ちっとも嬉しそうな顔をしない母を見て不思議だった。親戚が座るテーブルには、お刺身の大皿や、母が早朝から作った料理が並び、笑い声も止まない。母も一緒に食べればいいのに・・と小さいながらにも感じていたが、太巻き寿司を作ったり、そうめんを茹でたり、スイカを切ったり。
台所から離れようとしなかった。お盆とはいえ、昼から夜まで宴会を楽しむだけの「お客様」にはウンザリしていたのかもしれない。それでも義姉に褒められた天ぷらだけは、毎年欠かさず作っていた。揚げたてのお芋の天ぷらを頂戴しようと狙う私も、暑い台所で粘った記憶が・・おかげで天ぷらの得意な母になれましたけど・・。

従兄妹同士の声かけで、秋のお彼岸には一族での会食が予定されている。母も連れて行こう。