こんなことも、ありました。

benizake2007-10-27

先日の日帰り旅行での帰り道です。


寝不足の二人は同時に睡魔に襲われ、“これ以上は、走れませーん!”という事態に直面していました。コンビニに車を停めながらナビを見れば、すぐそばには久慈川があり、眠気覚ましに川原に降りてみようとなりました。


対岸では釣り姿のオジサンが流れに糸を垂らし、何やら狙っている様子。「キレイな川だね」「何が釣れるんだろう」と話しながら、石の上を歩いていると、川でもなく海でもない、ひどく生臭いような異臭がしてきた。


「何の匂い??」と、二人で首をかしげながらあたりを見回すと、波しぶきと一緒に大きな影が動いた。川岸まで近づいた旦那さんは「あれって、鮭じゃない?」と言った。 「えぇ〜〜?鮭って、あの鮭??」と私が言った直後、「うわぁー!!ビックリしたー!!」と大声を上げて、自分の足元を指差した。


見ると体長50cmはありそうな立派な魚が、石と石の間に横たわっていた。1匹、2匹・・・川原の浅瀬には、数え切れないほどの魚が死んでいました。体はボロボロになって、すでに白骨化した魚の姿もありました。アゴの形は鮭とそっくりでした。


久慈川での産卵を終えて、ここで力尽きたのでしょうか。強烈な異臭とも重なり、まるで魚の墓場のようでしたが、死んだ魚のそのすぐ横では、背びれが傷だらけになってまでも、まだ流れに逆らいながら泳ごうとする魚の姿が。


「どんな時でも、あぁやって泳ぐしかないんだね」などと話しながら見ていました。自然って残酷のようだけど、やっぱり素晴らしいと思うし、子供達にもこの川を見せてあげたいと思いました。



          睡魔のおかげで、ちょっと感動・・・・。