6月12日

今日は猫のはなし・・それと!

昨日、いつものようにふーさんを連れながら家の周りを歩いているとき、ご近所猫のサッサが仔猫を口にぶら下げながら、我が家に飛び込んで来ました。春先に斜め前のSさん宅の庭でサッサが出産した気配はあったのですが、仔猫を見たのは初めて。弱弱しい声、産まれつき目も開かないのか、見るからに栄養状態も悪そうな、小さな小さな仔猫でした。何か理由があっての行動とは思っても、放っておくわけにも行かず、段差から落ちそうになる仔猫を空き箱に入れ、しばらく見守っていました。

そこに、ご近所の飼犬が脱走してきて、サッサとの睨みあいが始まりました。私は仔猫の箱を抱えながらウロウロ・・やっと姿を消したかと思えば、お馴染みのキーちゃんまで登場し、箱の周りをクンクン嗅ぎ回ります。サッサは落ち着きを失くして、まだもや仔猫をくわえて彷徨い始めました。数分は遠くから追跡していましたが、ブロック塀を乗り越えようとしたところで捕まえて、やっとのことでSさん宅の裏庭へと誘導しました。昨日はそれで済んだのですが・・・
今朝になって息絶えた仔猫をカーポートの隅で見つけました。異変をわかっているのかいないのか、サッサも仔猫のそばを離れようとしません。
我が家に放置されるのも困りますが、サッサが敷地の外に持ち出せばカラスの餌食にもなるでしょう。さて、どうしたものかと考えた末に、猫好きのTさんに相談しました。Tさんは、お孫さんがアレルギーの診断を受けてから猫を飼わなくなりましたが、自宅の前で鳴いていた仔猫を庭先で保護していたこともあり、仔猫の父親と思われるキーちゃんも、Tさん宅でご飯をもらっています。昨日からの出来事を話すと、車で3分ほどの場所にある自分の畑に埋めてあげよう・・・と言ってくれました。手のひらサイズの仔猫とは言え、こんなことでお世話になるとは・・。Tさんに感謝しながら丁寧に埋めてあげました。
20分ほどで家に戻ると、まだサッサが居ました。いつもだったら遊び飽きた頃には帰るのに、今日は仔猫のいた場所から動こうとしません。もしかしたら、大怪我をした時のふーさんのように、beni家に連れて行けば助けてもらえると思っての行動だったのか?そう思うと辛くなります。時折、仔猫を呼ぶような切ない声が聞こえてきます。

そのTさんですが、自宅を建てるつもりで購入した土地は、国道から40mほど奥に入った場所にありました。下水道工事に莫大な費用がかかるとわかり、家を建てるのを諦め、畑に使っているとか。昨年も菜園で採れた野菜をたくさん頂きましたが、70坪の土地に植えられた野菜は、ほんのわずか・・・。福祉役員の長でもあり、孫守りも任されているTさん、せっかく育てた野菜も家族はあまり喜ばず、畑の管理も限界・・と嘆いていました。私は近所の貸し農園でも契約しようかと考えていたところなので『使用料をお支払いするので貸して下さいよ〜』と、冗談混じりに言うと『草だらけのこんな土地、逆にこっちが払うから使ってくれると助かるよ〜』と真顔で。まさかの『棚ぼた』に私のテンションも上がりまくり・・(苦笑)
Tさんは数年前、息子夫婦と暮らす立派な自宅を建てたばかり・・畑には柿、キウイ、ブルーベリーなどの果樹と花木が数本あるだけ。雑草だらけの空き地を見渡して『花でも野菜でも、何を植えてもいいから好きに使ってよ』と。まさかの展開に驚くばかりでしたが、どうやら嬉しい話に発展しそうです。
近いうちにキウイ棚を建てると聞いたので、お手伝いを申し出たところ、なんと我が家のデラウエアもここに植えてもらえることになりました♪ こんなに美味しい話を、断る理由はありません。お言葉に甘えてしまおうかなぁ・・・ニャハハ♪